
国は、環境省・厚生労働省他連名で、令和8年4月1日に、「熱中症対策のための高齢者への見守り・声かけについて」の周知依頼を発出しました。国では、熱中症予防を広く国民に呼びかけることを目的として、リーフレットを作成し、令和の熱中症対策として、行動を変えていくことを呼び掛けています。政府一体の熱中症予防強化キャンペーンは、9月いっぱいまで続きます。特に梅雨明け直後の7月は要注意の時期です。ここでは、その内容をご紹介します。
高齢者の熱中症予防
熱中症は、体に熱がこもった状態です。暑い場所に長くいると、体内の水分と塩分のバランスが崩れます。体温をうまく調節できなくなり、熱がこもってしまうのです。
高齢になると、体の水分量が少なくなりがちです。そのため、脱水すると重症化しやすいと言われています。
熱中症は屋外だけで起きるわけではありません。室内でじっとしていても発症します。救急搬送されることもあれば、残念ながら亡くなる方もいます。だからこそ、高齢者は特に対策を意識したいところです。
救急搬送される方のおよそ6割は、65歳以上の方です。高齢になると、暑さや水分不足を感じにくくなります。体温を調節する力も落ちてきます。だからこそ、注意が必要なのです。
高齢者は暑さに気づきにくく、対策が後手に回りがちです。温度計や熱中症計を使い、感覚だけに頼らず環境をチェックしましょう。
実は、夜間にも注意が必要です。トイレが近くなるのを気にして、水分を控えてしまう方もいます。その結果、夜に熱中症になってしまうケースもあるのです。
最近は熱帯夜も増えています。夜もエアコンをつけたままにしておくと安心です。
熱中症になりやすいのは、高齢者だけではありません。乳幼児、肥満の方、糖尿病などの持病がある方も要注意です。下痢や風邪で脱水気味の方、二日酔いや寝不足の方も同じです。身近にそういう方がいたら、ぜひ一声かけてあげてください。
スマホで熱中症警戒アラートを受信できるようにしておくのもおすすめです。詳しくは後ほどご紹介します。
熱中症予防のポイント
暑さを避ける
まずは、暑さを避けることが一番です。屋外でも屋内でも同じです。
窓から入る熱を防ぐには、外側にすだれをつけるのが効果的です。厚手のカーテンも役立ちます。エアコンを使うときは、扇風機も一緒に使ってみてください。涼しい空気が部屋全体に行き渡りやすくなります。
エアコンの買い替えも、実はお得です。14畳用なら、年間1万円以上も電気代が安くなることがあります。14年間使うとすると、十数万円お得になる計算です。買い替えの際は、本体価格だけでなく省エネ性能もチェックしてみてください。
こまめに水分を補給する
のどが渇いていなくても、こまめに水分をとりましょう。これが、暑さを避けることと並ぶもう一つのポイントです。
環境省:熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート
環境省熱中症予防情報サイト
環境省と気象庁は、危険な暑さが予想されるときに「熱中症警戒アラート」を出しています。これは、「気をつけて」というサインです。
さらに令和6年(2024年)からは、もう一段上の「熱中症特別警戒アラート」も始まりました。これまでにないほどの危険な暑さが広がるときに発表されます。より強い警戒が必要な合図です。
アラートが出た地域では、いつも以上に気をつけたいものです。室温をこまめにチェックする、のどが渇く前に水分をこまめにとるなど、意識してみてください。
「環境省熱中症予防情報サイト」
https://www.wbgt.env.go.jp/
環境省のLINE公式アカウントを友だち追加すると、便利です。「熱中症警戒アラート・暑さ指数情報」を設定すれば、希望の地域の情報が届きます。複数の地域を登録することもできます。離れて暮らすご家族の地域も登録しておくと安心です。情報が届いたら、「今日は暑いから気をつけてね」と、一声かけてみてください。
詳しくはこちらをご覧ください。
環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/line_notification.php
国交省:住まいの熱中症対策
熱中症を防ぐには、外の暑さを室内に入れないことが大切です。内窓のリフォームは、短い工事でも大きな効果が期待できます。エアコンの効きも良くなるので、電気代の節約にもつながります。
内窓設置などの省エネ改修には、国の「みらいエコ住宅2026事業」を活用できる場合があります。
登録された施工業者を通じて申請する仕組みで、リフォームは1戸あたり最大100万円の補助が受けられます。
参考:みらいエコ住宅2026事業(国土交通省・環境省)
https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/
気になる方は、「住み続けるか住み替えかのオンライン相談窓口」へ一度ご相談ください。
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